管楽器のアドリブ
こんにちは、にーたろーげ です♪
ジャズ歴5年目のクラリネット吹きが、成長過程でリアルに感じたことをシェアしていきます。頭の中でとっちらかっている理論も整理できて、一石二鳥!!
というわけで、今回は ダイアトニック・コード と アヴェイラブル・ノート・スケール の関係性について、管楽器目線から考えてみます。ジャズ初心者の方や、オタマジャクシ出身のみなさんにも分かりやすくお伝えできるように頑張ります!
ベテランの方は、遠くから 見逃して 見守ってくださいませww
長音階と3つの短音階
管楽器のみなさんが、まず初めに練習するのは スケール(音階) ですよね。
<ハ長調 / C Dur / Cメジャースケール>
ドレミファソラシド
<イ短調 / A Moll / Aマイナースケール>
ラシドレミファソラ
<旋律的短音階 / メロディックマイナー>
上行 / ラシドレミ ファ#ソ#ラ
下降 / ラ ソ♮ファ♮ミレドシラ
<和声的短音階 / ハーモニックマイナー>
ラシドレミファ ソ# ラ
多くの方が、この4種類のスケールをひたすら全部のキーで練習されるのではないでしょうか。マスターすると#や♭がたくさんある曲に対応できますもんね。
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さて、ジャズのアドリブに欠かせないのが コード(和音)ですが、私はここに来ると「ウッ!」っとなります。クラシックでも 和声 という分野で習っているはずですが、とっくの昔に記憶のブラックホールへと消えていきました・・・
だって、単音族のクラリネットが 長3度と短3度 を判断して跳躍するんですぜ?
んなアホな~~ ( ;∀;)!
しかし、そんな単音族にも救世主のようなスケールが存在するのです ♪
アヴェイラブル・ノート・スケール
アヴェイラブル・ノート・スケーr・・・いや、舌噛みますって💦
アヴェイラブル・ノート・スケール(Available Note Scale)とは、バークリーメソッドと俗に言われる音楽理論で用いられる概念である。リディアン・クロマティック・コンセプトでは、ペアレントスケールという名称でこれらと差別化し、各コードに垂直的な統一感を与えるものとして提示している。
実際に、そのアヴェイラなんちゃらスケールを並べてみましょう ♪
<Cイオニアン>
ドレミファソラシド
<Dドリアン>
レミファソラシドレ
<Eフリジアン>
ミファソラシドレミ
<Fリディアン>
ファソラシドレミファ
<Gミクソリディアン>
ソラシドレミファソ
<Aエオリアン>
ラシドレミファソラ
<Bロクリアン>
シドレミファソラシ
・・・あら?ややこしい名前のわりに、仕組みは意外と簡単でしたね。
実はこのスケール、次に出てくる ダイアトニック・コード ととても関わりが深いので、理解しておくとぐぐ~んとアドリブがやりやすくなるんです (#^^#)
ダイアトニック・コード
コード(和音)は分かるけど、ダイアトニックって何?
ダイアトニック(英 diatonic 日本語では「ディアトニック」とも)は、ハーモニカおよび蛇腹楽器(アコーディオン、コンサーティーナ、バンドネオン、他)について使われる、特殊な専門用語。クロマティック(クロマチック)と対になる概念。出典:ダイアトニック - Wikipedia
ふ、ふ~ん・・・次いってみよう💦
コードというと3和音(団子3兄弟)を思い浮かべる方が多いと思いますが、ジャズの場合は7th がいい味を出すため、4和音で構成されています。
↓↓ めっちゃ分かりやすいサイトから画像をお借りしました。
【保存版】全12キーのダイアトニックコード一覧と解説 | Nomad Diary
ここで、先ほどの アヴェイラブル・ノート・スケール を思い浮かべて・・・
各スケールの1度・3度・5度・7度の音を下から順番に重ねていくと、きれいな4和音ができますね。これが ダイアトニック・コード の仕組みです。
移動ドと固定ドについて
キーが変わっても、ダイアトニック・コード の形はずっと同じなので、どこが#して♭して・・・というのが、感覚的に分かるようになればしめたものですね。
ただ、いかんせん単音族の基本スタイルが スケール なので、度数 で考えるのがど~しても苦手なのです。(私だけか?)
ちなみに、移調や転調をするときに便利なのが「移動ド」という考え方です。
↓↓ こちらの動画で、音大卒のお兄さんが詳しく解説していますが、
一言でいえば、どんなキーも全部
ドレミファソラシド に変換して読んじゃえ!って話です。(雑)
たとえば、E♭キーの曲(変ホ長調)をスケールで考えてみると、
ミ♭ファソ ラ♭シ♭ドレミ♭
これを、度数で数えると1度と4度と5度が♭していることになりますね。
しかし、曲の中に何度も出てくるコードに沿った細かい転調に、すべて度数で対応していくのはもはや神業レベルかと💦 そこで、先ほどのスケールを目を閉じて耳をすましてみると・・・ほ~ら、ドレミファソラシド に聞こえるでしょ?(雑)
鍵盤楽器の方に比べると、管楽器奏者は「移動ド」の方が多い印象です。
絶対音感のある方は必然的に「固定ド」になると思いますが、もともと移調楽器のクラリネットなどは、ドの位置を固定しない方が吹きやすいと感じます。
とはいえ、ジャズ理論では 度数で数えるのが基本 なので、度数が苦手な方は
時と場合で、両刀使いすればいいんじゃね?
と、小声でつぶやいときます・・・
コードとスケールの割合
さて、タイトルの核心に迫りますが、ジャズのアドリブにおいて コード を基準にするのか スケール を基準にするのか迷ったことはありませんか?
結論は、コードが基準 のようです。
そもそもセッションなどで演奏するアドリブは、ビバップ時代にコードに基づいて生まれたものなので、3度の跳躍がイカスぜ! ということなのですね。
ただ、4つの和音を行き来するだけだとギクシャクしてしまうので、経過音としてスケールやクロマチックを挟むとメロディックな感じになります。1コーラス目と2コーラス目で、コードとスケールの割合を変えても面白いかも知れません ♪
↓↓ ジャズの歴史については、こちらからどうぞ ♪
おわりに・・・
音楽のことを書くと、ついつい長くなってしまいますね💦
「ジャズは自由」とよく言われますが、やはり基本となる理論をおさえたアドリブを聞くと、かっこいい!!と思います。私も初めは空気をつかむような感じでしたが、最近では水をつかめるくらいになってきました・・と信じたい。(遅)
何事も、楽しく続けることが上達の秘訣ですね ♪
聖書のみことば
私は決勝戦がどこかわからないような走り方はしていません。空を打つような健闘もしてはいません。私は自分のからだを打ちたたいて従わせます。それは、私がほかの人に宣べ伝えておきながら、自分自身が失格者になるようなことのないためです。